大分県別府市は9日、市のごみ収集にあたる市職員が、収集車を対向車線に進行方向と逆向きにとめて作業をしていたと発表した。道路の状況によっては法令違反になる可能性がある。市環境課は「交通法規を順守しておらず、市民に恐れを抱かせた。申し訳なかった」と謝罪した。
同課によると2日午前、同市山の手町の片側1車線の市道で収集車を運転していた同課の男性課長補佐が、収集作業のため反対車線に停車した。同乗の職員2人も黙認した。
反対車線にとまる収集車の写真がSNSに投稿されて発覚。同課が職員37人から聴き取りをしたところ、課長補佐のほかに3人が収集中、中央線を越えて道の右側にとめる、もしくは中央線のない道で右側にとめたことがあると認めた。
課長補佐は「効率性を優先した」と話したという。同課の堀英樹課長は「収集を急ぐ場面もあるかもしれないが、慣れでやってしまったとも考えられる」と説明。「時間がかかっても正しいとめ方をして回収するよう指導した」と話した。(中沢絢乃)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル